前回 バッテリーが膨張したAQUOS修理の風景を見ていただきました。
今回の画像はiPhone6sの膨張です。
(この状態でご来店されました)
(普通のバッテリーと取り外したバッテリー)
ところで、前回触れなかったバッテリーの危険性についてお話しします。
1 )端末の破損
バッテリーが膨張すると、パネル浮きや内部圧迫が起こります。
これらは
・フロントパネル、バックパネルの破損
・液状の破損
・ミドルフレームの変形
・その他様々な不具合、破損
を引き起こします。
※上記のお客様は パネルの浮きにより液晶が反りタッチ不良がありました。
iPhoneに限らず、Xperia、Galaxy、HUAWEIなどの端末もバックパネルに
ガラスを使用しているためバッテリーの膨張により破損する可能性があります。
2 )バッテリーの発火、爆発
リチウムイオンバッテリーは非常にデリケートなため、
異常な発熱などによる発火などの危険を持ちます。
また、端末内部は電気が通っているため、ショートして
火花が散るなどの引火の危険を持ちます。
さらに、バッテリーはガスが溜まり膨張しているため、膨張した端末は
いつ爆発してもおかしくない、爆弾を持っているのと同じような状態です。
『今までそんなことなかったから、大丈夫だ』
と安易に考えるのは非常に危険です。
実際、スマートフォンなどの発火事故は近年でも確認されており
2017年
アメリカで10代の女性が持っていたiPhone7Plusが爆発
2018年
中国の上海でiPhone6が車のダッシュボード上で爆発
2019年
アメリカ人の男性がズボンのポケットに入れていたところiPhoneXsMaxが爆発
などといった事例があります。
バッテリーの膨張はケースをしていると気づかない場合があります。
『近頃バッテリーの減りが早いな』と感じたらケースを外して確認してください。
もし膨張していたら 先延ばしにせず、できるだけ早くご来店くださいね。
※バッテリーの膨張は劣化による症状の一つです。
バッテリーの寿命は2年です、そろそろバッテリー交換はいかがでしょうか?
お待ちしております。